上野公園を初めて訪れましたが、上野動物園だけでなく、上野東照宮など、さまざまな施設があって1日かけて再訪したいです。
概要
湯島天神から上野公園や谷中霊園付近を通り、根津神社へ至る散歩コースです。
上野の山は明治の博覧会場を経て、いまは緑に恵まれた博物館、美術館、動物園のある公園として人々が集っています。
主な見どころ
湯島天満宮
文明10(1478)年に太田道灌が再興した神社で、江戸時代には「湯島天満宮」「湯島天神」と呼ばれ門前町も形成されて賑わっていました。
明治維新以降は「湯島神社」が当宮の正式名称でしたが、平成12(2000)年に「湯島天満宮(通称:湯島天神)」に改められています。
都立上野恩賜公園
明治6(1873)年に開園した日本で最も古い公園の1つで、園内には恩賜上野動物園、上野東照宮などがあります。不忍池は都内で最大規模のハスの群生があり、夏には優雅な花を咲かせます。
不忍池
寛永寺の開祖である慈眼大師天海大僧正が、不忍池を琵琶湖に見立て、竹生島になぞらえ弁天島(中之島)を築いて、その地に弁天堂を作りました。当初の弁天島は文字通り船で渡る島でしたが、寛文12(1672)年に弁天島から東に向かって石橋が架けられ、徒歩で渡れるようになりました。
上野東照宮
現存する社殿は、慶安4(1651)年に三代将軍・徳川家光公が造営替えをしたもので、遠く日光までお参りに行くことができない江戸の人々のために日光東照宮に準じた豪華な社殿を建立したと言われています。
上野動物園
日本の動物園では最も古く、明治15(1882)年に開園しました。
敷地は西園と東園に分かれており、両園を結ぶ都営モノレール(上野懸垂線)は昭和32(1957)年に運行を開始した日本初のモノレールですが、運行車両の老朽化などを理由として、令和元(2019)年11月から運転休止となり、おそらくそのまま廃止される見込みです。
東叡山寛永寺
徳川幕府の安泰と万民の平安を祈願するため、寛永2(1625)年に慈眼大師天海大僧正によって、江戸城の鬼門(東北)にあたる上野の台地に寛永寺が創建されました。
これは、比叡山延暦寺が京都御所の鬼門に位置し、朝廷の安穏を祈念したことにならったもので、山号は東の比叡山という意味で東叡山とされるとともに、寺号も延暦寺同様に、創建時の元号から寛永寺と命名されました。
文京区立森鴎外記念館
森鴎外が明治25(1892)年に居を構えて永住の地となった場所で、旧宅は戦火で焼失しましたが、門の基石と庭石が現存しています。